「国際化」と「グローバル化」の違いを認識することはとても大切です。20世紀は国際化の時代でした。2回の大きな世界大戦を経験し、第一次大戦後は国際連盟が、第二次大戦後には国際連合が創設されて、国家間の問題の処理に当たってきました。国際連盟や国際連合での公用語は英語とフランス語などに絞られていましたが、第二次大戦後はアメリカの力が増すにつれ国際連合では英語が圧倒的な優位を占めてきました。国と国との交渉はまさにフォーマルな場です。よってそこで使われる英語は当然フォーマルな英語です。フォーマルといっても村や町や県や国のフォーマリティーではなく、国と国の間のフォーマリティーです。アメリカやイギリスの標準英語のフォーマル・スタイルの英語は、それら2国のものから国際的フォーマル言語として昇格したのです。それは国際的超エリートの言語としての名声を得たのです。各国のエリートは、さらに国際的なエリートとなって、エリートのなかのエリートになろうとします。そのためには標準英語を習得しなければなりません。それを目標に一番忠実に実行してきたのは日本の英語教育であったと思います。