S社の輸出は、数十年にわたっており、輸出比率は年商の四〇%と高く、輸出先も三〇力国にも及んでいる。ファッション素材として日本のテキスタイルが取り上げられるのは、S社が先駆だが、テキスタイル各社の輸出が増えている。素材メーカーY社の高反発性の風合いに特徴を持つ織物は、「プラダ」などの有力ブランドとの商談がまとまり、今や素材の評価はボーダーレス、良い素材であれば、市場は世界に広がるという。これと全く逆の現象で市場を広げたのが、合繊メーカーT社のゴムまりのような弾性感を持つポリエステル織物で、国内のSPA(製造小売業)との取組みがイタリアのベネトン社の目に留まったという。