アメリカに呼び寄せて結婚

2011-07-29

奨学金が出たことで、郷里にいたフィアンセをアメリカに呼び寄せて結婚もした。ネブラスカ大学を卒業した後の進路の選び方が、また彼らしいバイタリティに溢れている。それまでの農業や畜産の研究から離れ、ハーバード大学の大学院に入り直し政治学を志したのだ。これは、小さい頃からのもうひとつの夢であった政治家になるための布石になっている。しかし、アメリカでの生活を終えて帰国すると、日本の閉鎖的な社会の波を食らう。私も同じような経験をしてきたのでわが事のように実感したが、先生は日本での学歴が高校までしかなかったため、大学教授としての採用が取りやめになるなど、いろいろな苦労をされてきた。しかしその後もひるむことなく前進し、政治学者として東京大学の教授に就任したことで、当時は「農協の職員が東大の先生になった」と騒がれた。その後二〇〇八年三月、究極の夢だった熊本県知事に立候補して、当選する。私は先生とは、編集委員としてご一緒した。大学全入(入試全廃)など考え方に共通点も多く、日頃から共感することが多い。先生の人生の転機には、英語の習得が大きく関係していると私はみている。自分の夢をかなえるために英語の猛勉強をしたことで、その後の人生がよい方向に展開していったのだ。