スタイリストといえども、接客サービス業である。来店した新郎新婦に、「この人なら任せられる」いうイメージを持ってもらえるように接しなければ、成約には至らない。テナント、路面店とも、接客には1組のカップルにつき約2〜3時間かける(平日・予約制の場合)。これだけ時間がかかるのは、新婦が試着を重ねるからである。―日に4組も接客すれば、それ以降、残業となる。週末の金曜日となると、上日に結婚するカップルの衣裳の準備(配送は別の営業スタッフが行なう)も加わる。休日はもちろん、新規客の試着の予約がたくさん入る。日曜日の夕方から月曜日にかけては、本番が終わって戻ってきた衣裳の整理が待っている。そうしたことから、スタイリストは、週末の金・土・日は昼ご飯も満足に食べられないほどの忙しさなのである。しかし挙式後に、新婦がスタイリストに対する感謝の気持ちから、当日の写真を見せに訪れたり、新婚旅行先から絵ハガキを書いて送ったりすることが少なくないようだ。スタイリストにとって、苦労が報われる瞬間といえる。