建造物や土木構造物として備蓄されている鉄はじつに莫大な量で、二〇〇〇年時点の累計蓄積量はおよそ一二億トンと推定されている。増加のペースはやや鈍ってはきたものの、まだまだ増えそうだ。容器用材料としての鉄のリサイクルとなれば、たいていはまず溶器問題になる。それは容器という製品の特性から来る。もともと容器用商品そのものではなく、肝心な内容物を運搬・利用するために使われ、内容物が消費されたらたちまち廃棄物になるという性格を持つ。そこで、どうせ廃棄物になるのだから、環境負荷の低い容器が望ましいということになる。容器からの発生がたいへん少ないとわかるだろう。リサイクルをまたくしなくても資源面ではさほど大きな問題にはなでが、容器であるがゆえにいろいろ競争しなければいけないようだ。ただ、競争がいささか激烈になりすぎた面もあり、そのせいで、スチール缶のリサイクル率の定義は今までやや統一を欠いていた。そのため、不運綾なデータになっている。