三月三日のおひなさまや、あるいは皇室の慶事で目にする艶やかな十二単。日本の着物の芸術といわれるだけあって、その美しさには目を奪われます。でも、いざ着てみるとなると、ちょっと尻込みしてしまいそう。その重さは、なんと約二二キログラムもあり、着る手間もとってもたいへんそうですよね。もっとも、実際には十二枚を着るわけではありません。その構成は、上から唐衣、裳、表谷、打衣、五衣、単、白小袖、張袴からなっています。これを着るには、二人の人が前後について着せていくのですが、着つけに使われるひもはたったの二本。しかも、最終的には、一本のひもを結ぶだけで完了。脱ぐときは、もっと簡単で、その一本のひもを解けば、一瞬に脱げてしまうあざやかさ。けっこう、合理的にできていると思いませんか。すばやく着替えられるから、結婚式のお色直しなどにもよいかもしれませんね。