一般論として売上げ優先か、顧客満足かを問われた時、模範解答は顧客満足である。誰もがそう答えるに違いない。しかし、現実は皆、今日の売上げが欲しい。いま目の前の、この客にこの商品を何としても売りたいと考えている。タテマエは顧客満足であっても、ホンネは売上げ優先になりがちである。現場は売上げに追われる日々である。売上げ予算達成の可否が問われるぎりぎりの状況ともなれば、なおさらのこと。何よりも売上げ優先である。現場は、このせめぎあいといっても過言ではない。しかし、「売上げ」か「顧客か」のどちらに軸足を置くかによって、接客サービスのあり方は大きく異なってくる。企業としてこの軸足をぶらすことなく、しっかり定めておくことが重要である。よく見受けられるのは、経営陣や幹部が顧客優先、顧客満足(CS)を唱えながらも、現実には現場に向け「売れ、売れ」の大号令を発している姿である。こうなるといくら立派な理念やスローガンがあろうとも、それは最前線の現場から消えるのである。