車を操るドライバーがいかに体力的に優れていたとしても、その車自体に乗り慣れていなければ、よい結果を得ることはできない。これは、勝負に勝つためには、よい道具と、それを使い慣れておくことが必要だということを表わしている。受験における文房具も、このタイヤと同じことだ。せっかく苦労して解いたのに、道具のせいで得点を落とすなんて悔しすぎる。そのせいでとれなかった二、三点が運命の分かれ道になることだってあるのだから。「たかが道具」という甘い考えが命運を分かつのだということを肝に銘じて、道具選びには細心の注意を払う必要があるといえるだろう。受験直前期になってから、成績をいきなり上げるのはむずかしい。だからこそ、今まで培ってきた自分の力を一〇〇パーセント近くまで出すためには、厳選した道具を使い慣れておくことがたいせつだ。直前期は、実力を思う存分発揮できるような環境づくりに力を入れるべきであるし、文房具選びもその一環である。