二〇代の半ばから、人間はすべて「地球人」と考えていました。日本人とかアメリカ人という意識で人間を分けるという感覚がなかったのです。とくに、何かを創造する仕事をしている人間には国境はないと思っていました。私か勉強することをとても大事に考えてきたのは、地球上に散らばる素晴らしい人間と出会ったとき、その人たちの話が理解できる人間でありたかったからです。同じ職業の人でなくても、有名・無名も関係なく、その人の言っていることが理解できて、その人の素晴らしさをきちんと実感したい。豊富な感性や理論、時代性や創造性を共に分かり合い、話し合い、意気投合し、共鳴できる、そんな機会に出会えたらそれはとても素晴らしいことです。ですから、素晴らしい人の素晴らしさがわかる自分でいたいと思うのです。